仕事が嫌になったからブロードウェイでミュージカル観てくる

Nothing is as beautiful as something that you don’t expect.

Dear Evan Hansen(ディア・エヴァン・ハンセン)

観劇日:2017年8月19日

劇場:Music Box Theatre

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昨年夏の観劇。トニー賞前に予約を試みたのですが、既にチケットはほぼ売り切れ。veltraでも取れず。迷いに迷った末、313ドルのプレミアチケットを購入しました。

ミュージカルでありながら、ストレートプレイ並みにセリフのシーンもある、ということで(しかも主演のベン・プラットがものすごい早口だと聞いていたので)、脚本を事前に購入。

Dear Evan Hansen (TCG Edition)

Dear Evan Hansen (TCG Edition)

  • 作者: Steven Levenson,Benj Pasek,Justin Paul
  • 出版社/メーカー: Theatre Communications Group
  • 発売日: 2017/05/30
  • メディア: ペーパーバック
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サントラも聴きまくって臨みました。聴きすぎて、自分の一部になっているような作品です。

2017年度トニー賞6部門受賞。

【あらすじ】友達のいない高校生エヴァン。彼はセラピストの勧めで書いた自分宛の手紙を、同級生のコナーに読まれ、取り上げられてしまう。その後コナーが自ら命を断ち、遺族は彼が持っていたエヴァンの手紙を見て、2人が親友だったと勘違いする。にわかに学校の中で注目を集めるエヴァンだったが…。

【感想】人と接することが苦手で自分が嫌いなエヴァンが、これでもかというくらいに、時に涙と鼻水でぐちょぐちょになりながら心情を吐露して吐露しまくる話。

サントラを聴くだけでも、かなりの迫力ですが、音楽が洗練されているので、そんなに重たくなりすぎません。

ベン・プラットは憑依してるかのようにエヴァンを演じていたわけですが(当時23歳。怪物です)、本人は高校時代に辛い思いをしたことはないようです。「ウィキッド」のプロデューサーであるマーク・プラットを父に持ち、敬虔なユダヤ教徒。家族や友人の愛情に包まれて育った彼は深い自己肯定感を持っているんじゃないかと思います。そんな彼がエヴァンを演じるからこそ、キャラクターに温かな魅力が加わって、エヴァンのような生き辛さを経験したことのある観客は救われるような気持ちになったのかもしれません。

私も、もちろん観劇した時は生ベン・プラットに感動しました。すぐ近くでベン・プラットが、あの歌を、こっちを見て(勘違い)歌ってる!と。ただ、ティーンを演じるキャストがみんないい大人になってしまっていて、多少の違和感を感じた面もありました(今はキャストも随分変わっているようです)。こういう作品がオフブロードウェイで上演され始めた時の最旬の瞬間を捕まえられたら最高なんだろうなあ。

Obc: Dear Evan Hansen

Obc: Dear Evan Hansen