仕事が嫌になったからブロードウェイでミュージカル観てくる

Nothing is as beautiful as something that you don’t expect.

Groundhog Day(恋はデジャ・ブ)

観劇日:2017年8月19日

劇場:August Wilson Theatre

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昨年夏の観劇。スポット動画でアンディ・カールがチャーミングだったので観ることにしました。

この作品は、イギリスでオリビエ賞の作品賞と主演男優賞を受賞。ブロードウェイでも2017年度トニー賞7部門にノミネートされましたが、残念ながらあまりふるわず、同年9月に上演終了となってしまいました。 

93年の同名映画が元になっています(邦題:恋はデジャ・ブ)。

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【あらすじ】お天気キャスターのフィル・コナーズは、田舎町パンクサトーニーで行われる春の訪れを占う行事「グラウンドホッグデー」の取材が嫌で仕方がない。撮影を適当にすませてさっさと帰ろうと思ったが、あいにくの吹雪で一泊することに。ところが翌朝から目が覚めるごとに、2月2日のグラウンドホッグデーが何日も何日も繰り返されるのだった…。

【感想】クスリと笑える小ネタが随所にはさまれていて、下ネタ満載だけど演出が可愛くて、曲もよい(音楽はコメディアンでもあるティム・ミンチン)。テーマもしっかり伝わってきて、とても良かったです。

主演のアンディ・カールが、ちょっと抜けたプレイボーイのフィル・コナーズを好演。テレビプロデューサーのリタとのロマンスを軸に話が進んでいきます。

ビル・マーレイ主演の映画より何倍も下品になってましたが、カーチェイスのシーンでミニカーが使われたり、フィルが自殺を何度も試みるシーンで「Hope」という歌(死ねるまで諦めないぞ!という内容)が使われたりと、ユーモアが効いていて、私はこちらの方が好みでした。

終盤の曲「Seeing You」でフィルが「今まで未来を予測しようとばかりして、幸せは明日来ると思っていた。でも先のことなんて、何もわからないんだということがわかった。大事なのは、今ここにいて、君に会えたこと」と歌うシーンはじんときます。

わずか5ヶ月で終演を迎えたのは本当にもったいない。アメリカ人には受けないスタイルなのかな。どこかで再演されたらぜひまた観たい作品です。

ビル・マーレイも今回の舞台を観に来て、嬉し泣きをしたとか。

ちなみに、アンディ・カールの出演する「プリティ・ウーマン」が7月20日からプレビュー公演中のようです。レミゼのエポニーヌ役で有名なサマンサバークスも出演。本公演は8月16日から。