仕事が嫌になったからブロードウェイでミュージカル観てくる

Nothing is as beautiful as something that you don’t expect.

200人の市民が参加するシェイクスピア:ペリクリーズ(ナショナルシアター)

8月26日~28日にロンドンのナショナルシアターで上演されるシェイクスピア「ペリクリーズ」。200人を超えるロンドン市民と6人のプロの俳優が作り出すパブリック・アクトとして注目を集めています。

【あらすじ】タイアの王子ペリクリーズは自分が恵まれていることをわかっていなかった。自らの向こう見ずな行動によって命の危険にさらされた彼は、祖国を捨てて海に出る。気まぐれな運命に導かれ、見知らぬ人々の善意に助けられながら、一つの岸から次の岸へと旅を続ける。そして地の果てまでたどりついて初めて、故郷に帰るとはどういう事なのか悟るのだった。(あらすじ終わり)

演出はエミリー・リン。地域活動(community work)としての演劇、プロの俳優でない市民と協働して舞台を作ることを専門にしている演出家のようです。照明を「エンジェルス・イン・アメリカ」「夜中に犬に起こった奇妙な事件」のポール・コンスタブルが担当しています。

音楽を担当しているジム・フォーチュンはインタビューの中で、この舞台は多文化と多様性(ダイバーシティ)の街ロンドンを祝うお祭りのようなものだと言っています。

京都大学の桑山智成先生による、ペリクリーズの祝祭性に関する論文も見つけたので、ここに貼り付けておきます。

『ペリクリーズ』における祝祭性の創造 : 劇場の生命感と作者の創作行為