仕事が嫌になったからブロードウェイでミュージカル観てくる

Nothing is as beautiful as something that you don’t expect.

アステアのステップは一見の価値有:トップ・ハット

11月からV6の坂本昌行多部未華子で日本プロダクションが上演される「トップ・ハット」。その元ネタであるフレッド・アステアジンジャー・ロジャースミュージカル映画を、レンタルで観てみました。

トップ・ハット ニューマスター版 DVD

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【あらすじ】

ブロードウェイのスターダンサーであるジュリー(アステア)は、ロンドン公演滞在中、同じホテルの真下の部屋に泊まっていたモデル、デール(ロジャース)に一目惚れする。デールもジュリーに惹かれるが、彼女はジュリーの友人の妻マージをジュリーの妻だと勘違いしてしまい…。(あらすじ終わり)

冒頭、私語厳禁の小説クラブで静寂を破ってタップを踏むところから、とにかくアステアが踊って踊って踊ります。

正直なところ脚本はかなり雑で(勘違いの引っ張りすぎに無理がある)、カットの繋ぎも粗く、終わりも唐突なのですが、雲の上を歩いているかのようなアステアのステップは一見の価値有。どういう筋肉の使い方をしているんでしょう。特に名曲「Cheek to Cheek」のシーンの多幸感は半端ないです。アステアの燕尾服姿もきまっています。

共演のジンジャー・ロジャースもアステアに余裕でついていっていて、かなり有能なダンサーだと思うのですが、いくら彼女が華やかなドレスを着ていても、ついアステアに目が行ってしまうから不思議です。ジュリーの友人ハードウィック夫婦や、その召使いベイツもいい味を出しています。

このざっくりとした話が、イギリスのミュージカル版では2013年オリヴィエ賞(新作ミュージカル賞ほか)を受賞したそうなので、どのように料理されたのか、非常に興味あるところです。