仕事が嫌になったからブロードウェイでミュージカル観てくる

Nothing is as beautiful as something that you don’t expect.

ミュージカル深夜食堂(新宿シアターサンモール)

観劇日:2018年10月26日

劇場:新宿シアターサンモール

上演時間:1時間40分(休憩なし)

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【あらすじ】

夜中の0時に開く「深夜食堂」と呼ばれる居酒屋。目に傷のある訳ありなマスターの元に、悩みや寂しさを抱えたお客達が毎晩訪れる…。

【以下、ネタバレを含む感想】

冒頭、ドラマでおなじみのマスターの台詞の後、早速歌が始まります。筧利夫のマスターは小林薫に比べて、べらんめえ調でした。

とにかく常連客がみんな芸達者で魅力的。ゲイバーのママ小寿々は、かなり若かったのですが、しっとりしたいい女風。食堂の母のようで、出てくるとほっとしました。

お茶漬けシスターズの3人壮一帆、愛加あゆ、谷口ゆうなは、かしまし加減が突き抜けていて、客席から度々笑いが起きていました(宝塚ファンの方々も多かったよう)。皆さん安定感抜群でしたが、特に鮭役谷口ゆうなの歌はゴスペル並みにドスがきいていてすごかった。

恋多きストリッパーのマリリンは自己肯定感が強い感じで、見ていて気持ちよかったです。華があって、こちらも見事な歌唱力。

その他、若はげを気にしている男性や、アイドルファンのサラリーマン2人組、ストリップ劇場に34年間通い続けている男性(いい声)など、ささやかな日常の中で悩んだり楽しんだりしている普通の人達の姿が、優しい視線で描かれていました。

全体的に(登場人物の価値観も含めて)、昭和の香りいっぱい。焼きそばのソースの匂いや、バターライスのバターの匂いも味わえたのは、生の舞台ならでは。最後のカニのシーン、笑いました。舞台美術も生演奏も素敵でした。

初日なので、ところどころ荒削りな印象も受けましたが、観終わった後は満足感がありました。前の人の頭で見えないところもあったのが、ちょっと残念(1階G列)。

ミュージカル「深夜食堂」は、新宿シアターサンモールで11月11日まで。たぶんまだチケット取れそうです。

深夜食堂 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)

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