クドカン演出「ロミオとジュリエット」
観劇日:2018年12月7日
劇場:本多劇場
上演時間:2時間10分(途中休憩なし)
あえて50代の三宅弘樹をロミオに配役することで、新しい世界観を生み出そうとした宮藤官九郎演出のロミジュリ。皆川猿時、勝地涼、安藤玉恵、田口トモロヲなど、テレビでもお馴染みの役者さん達も多数出演。最後まで笑いの絶えない舞台でした。
【あらすじ】
舞台は14世紀のイタリア・ヴェローナ。モンタギュー家のロミオ(16歳)は、宿敵キャピュレット家のパーティーに忍び込み、ジュリエット(14歳)に一目惚れ。2人は恋に落ち、ロレンス神父のもとで密かに結婚する。しかし、親友マキューシオを殺された怒りから、ロミオはジュリエットの従兄弟ティボルトを殺害し、ヴェローナから追放に。さらにジュリエットも親から縁談を勧められ…。
【以下、ネタバレ有りの感想】
数十年ぶりの本多劇場。相変わらずの渋い空間でしたが、ほぼ満席で注目度の高さが伺えました。ロビーには芸能人もちらほら。
舞台の上には、おもちゃの積み木でできたようなお城。ロミオも童話に出てきそうなちょうちんブルマ姿におかっぱの金髪でした。
ジュリエットはふつうに若くて可愛い森川葵だったのですが、おそらく10回以上キスシーンがあったので、彼女は大丈夫なんだろうかと心配してしまいました。
セリフの大部分は原作のとおりで、正直まどろっこしく感じるところもありましたが、有名なバルコニーのシーンでロミオが子どものようにはしゃぐのは微笑ましく、ジュリエットが少女の気まぐれでロミオを振り回すところも「そうか、そういうことか」と納得させられ、乳母と両親に反逆するジュリエットの若さゆえの頑固さも気持ちよく、ラストシーンではなんだか心打たれている自分に気づきました。
個人的なツボは、バルサザーの「ああは言ったものの」棒読みシリーズ。
でも、ロミオとジュリエットを原案に思いっきりクドカンが書き換えたものだともっと楽しめるだろうな、という気もしました。
ちなみにジュリエット役は、当初満島ひかりの予定だったんですよね。それはそれでどんな風になったか気になるところです。
シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット (ちくま文庫)
- 作者: W.シェイクスピア,William Shakespeare,松岡和子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1996/04/01
- メディア: 文庫
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