仕事が嫌になったからブロードウェイでミュージカル観てくる

Nothing is as beautiful as something that you don’t expect.

My Fair Lady(マイフェアレディ)

観劇日:2018年7月1日

劇場:LINCORN CENTER THEATER AT THE VIVIAN BEAUMONT

f:id:kangekidaisuki:20180730220620j:image

「25年ぶりにマイフェアレディがリバイバル上演される!」ーー今年のニューヨーク行きを決めたのは、そんなニュースを聞いたからでした。

子ども時代、私は市の少年少女合唱団に入っていたのですが、そこで教わった「踊り明かそうよ(マイフェアレディの劇中歌I could have danced all nightの日本語版)」を夢中になって歌っていました。オードリー・ヘップバーン主演の映画版も大好き。今回はそんな幼少の頃からの憧れの舞台を生で観劇する、至福の時となりました。

【あらすじ】舞台は1913年のロンドン。音声学者のヒギンズ教授が、下町の花売り娘イライザに正確な英語を教えて社交界にデビューさせようとするお話。

【感想】オーケストラの前奏が始まると、うるうると涙が。

下町での「Wouldn't it be loverly」、競馬場の紳士淑女の美しい衣装、イライザ父の結婚直前どんちゃん騒ぎ(踊り子さん達パンツ丸見え)、華やかな舞踏会シーン、どれも堪能させていただきました。

主演のイライザ役の女優さんは、小さな普通の女の子という感じで、どうしてもオードリーと比べられてしまうのは可愛そうだなあと思いました(オードリーは歌は吹き替えだったけど、バレエ経験者なので、踊りがキマっていた)。でも最後に自立して巣立っていくシーンは印象的でした。

ヒギンズ教授役のハリー・ハッデン=パトンは30代で若すぎ?と思ったけど、見事に「しゃべり歌い」をこなしていて、ブラボーでした。写真より動いてる方がカッコよく見えるタイプ。

残念だったのはイライザ父が代役だったこと。これはオリジナルキャストで観たかった。

ヒギンズ教授のお母さんも素敵でした。

この作品では女性の自立が描かれていて、今回の上演は映画よりそれが強調されていました。成長したイライザに対して相変わらずチョコレートで機嫌を取ろうとするヒギンズ教授のシーンにニヤリ。原作となった「ピグマリオン」の作者バーナード・ショーは、当時からとても進歩的な考えの人だったのだなとつくづく感じました。

アンドレ・プレビンの曲達も本当に素晴らしい。できれば、もう一度観たい!

 

Wouldn't It Be Loverly

Wouldn't It Be Loverly

  • provided courtesy of iTunes